学校紹介 | 飛鳥小学校の歴史

飛鳥小学校の歴史

 飛鳥小学校は、今年度創立150年を迎える伝統校であることから、校内のいたるところに、その歴史を感じるものがあります。また、本校は多くの卒業生の方もいることから、地域からもとても大切にされています。とはいえ、卒業生の方で、本校区から離れた場所で生活されている方も多数おられると思います。そんな時、ふとこのページを見て、飛鳥小学校の歴史を感じて、懐かしく振り返ってみてもらえればと思います。


 物には、その物を作った人の思いがあります。その思いを受け継ぎ、これからもこの飛鳥小学校の伝統をしっかり引き継いでいきます。また、このページを作成してから、さっそく、たくさんの方に閲覧いただき、本当にありがとうございます。では、今後も、これまでの歴史をふまえ、さらに良き伝統をつくり発展させていきます。

令和元(2019)年度 絵画「奈良秋景」 創立146年

 本校体育館の壁面に、令和元年(2019年)度である令和2年(2020)年3月吉日に寄贈された絵画「奈良秋景」が飾っています。これは、本校第18代校長である辰巳 文一様から寄贈いただいたものです。


 第18代校長の辰巳 文一様は、昭和56年(1981年)4月から昭和61年(1986年)3月まで、本校で校長をされていた方です。今日も、体育館で本校児童を見守ってくださっています。

平成27(2015)年度卒業記念作品 創立142年

  飛鳥小学校の南館の西階段に、平成27年度卒業生の記念作品があります。平成27年度(2015年度)とありますので、平成15年(2003年)4月から平成16年(2004年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 メッセージは「あすを未来につなげよう」です。左上には「飛鳥で学ぶみなさんへ」と書かれています。桜の花びら1枚1枚に「虹」「愛」「美」「夢」「和」などの漢字がつづられています。

平成27(2015)年9月 銘板 創立142年

 本校北館すぐ南に平成27年(2015年)に作成された銘板があります。本文の一部を抜粋します。


「この庭は、児童の学習や遊び場・憩いの場となり、「飛鳥の庭」と愛されてきた場所で、卒業生ならびに地域の方が、母校の思い出の印として植樹や卒業制作、周年記念を遺してきた思い出深い場所でもあります。(中略)奈良市立飛鳥小学校の歴史と伝統は、多くの諸先輩や同窓の方々の活躍によって絶えることなく現在まで連綿と受け継がれています。新しい北館校舎・研精舎は児童の学び舎となります。これらの思いを、この板とともに後世に遺します。」

平成26(2014)年度卒業記念作品 創立141年

  飛鳥小学校の南館の西階段に、平成26年度卒業生の記念作品があります。平成26年度(2014年度)とありますので、平成14年(2002年)4月から平成15年(2003年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 大地に大きく根をはった大木から、虹のかかった空に、平和の象徴である鳩がたくさん飛び立っています。それをたくさんの人が見守っています。メッセージは「未来に翔け!飛鳥小。」と「Do my BEST!」です。

平成25(2013)年度卒業生寄贈 柱時計 創立140周年

  飛鳥小学校の西館中央正面玄関付近に、平成25年度卒業生から寄贈いただいた柱時計があります。平成25年度(2013年度)とありますので、平成13年(2001年)4月から平成14年(2002年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に寄贈いただいたものだと思います。


 毎時間正午になると、きれいな音色が響きます。その音色は校長室・保健室・職員室などに、いつも聞こえ、時間の経過を感じるできます。

平成25(2013)年9月5日撮影 創立140周年航空写真

 本校創立140年を記念して、平成25年(2013年)9月5日に撮影された航空写真です。運動場中央では、児童が校章の模様で色のついた画用紙をもって立っています。


 北館は、改修工事の前の状態で、正門すぐ北の「あすかふじ」の場所は、まだ駐車場になっていません。当時の様子がよくわかる写真です。


 そして、今年度はいよいよ150周年です。

平成22(2010)年度 飛鳥未来遺産 創立137年

  飛鳥小学校の西館の中央西側に、平成22年度卒業生の飛鳥未来遺産と記された石碑があります。平成10年(1998年)4月から平成11年(1999年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものと刻まれています。


 飛鳥未来遺産プロジェクトとして、世界遺産学習に取り組んだことをふまえ、「飛鳥希望の塔」と名づけられた、このモニュメントが制作されたことが記録されています。

平成21(2009)年度卒業記念 創立136年

 飛鳥小学校の南館3階廊下壁面に、平成21年度卒業生の記念作品があります。平成21年度(2009年度)とありますので、平成9年(1997年)4月から平成10年(1998年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 上から鳥・葉・人の立体的に彫られた物を貼り付けています。それぞれのメッセージや模様がつけられていて、個々の個性を感じます。

平成19(2007)年度卒業生寄贈 電波時計 創立134年

 飛鳥小学校西館中央の正門正面に、電波時計があります。この時計は、平成19年度(2007年度)の卒業生一同と書かれていますので、平成7年(1995年)4月から平成8年(1996年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に寄贈いただいたものです。


 この時計を寄贈いただいてから約15年近く経過していますが、今も本校児童の登下校や、運動場などでの活動を正確な時を刻んで、見守ってくれています。

平成19(2007)年度卒業記念 創立134年

 飛鳥小学校の南館西側に、平成19年度卒業生の記念作品があります。平成19年度(2007年度)とありますので、平成7年(1995年)4月から平成8年(1996年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 桜の花が咲き、虹がかかる青空を、思い思いの彫刻をほどこした立体的な鳥が飛んでいます。鳥には、いろんな模様が彫られていて、色とりどりの多様な鳥になっています。

平成19(2007)年度卒業記念 創立134年

 飛鳥小学校の西館廊下に、平成19年度卒業生の記念作品があります。平成19年度(2007年度)とありますので、平成7年(1995年)4月から平成8年(1996年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 風神・雷神が、金色のバックで、見事に表現されています。日本で最も有名なの国宝の一つで、俵屋 宗達(たわらや そうたつ)が有名ですが、ほかにも多くの画家が模写(もしゃ:まねてうつしとること)しています。

平成17(2005)年度卒業記念 創立132年

 飛鳥小学校の南館1階トイレ壁面に、平成17年度卒業生の記念作品があります。平成17年度(2005年度)とありますので、平成5年(1993年)4月から平成6年(1994年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 児童1人1枚のタイルに、思い思いのキャラクターが描かれています。それぞれ個性的で、楽しい雰囲気をつくっています。

平成16(2004)年度卒業記念 創立131年

 飛鳥小学校の南館3階トイレ壁面に、平成16年度卒業生の記念作品があります。平成16年度(2004年度)とありますので、平成4年(1992年)4月から平成5年(1993年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 1人1枚ずつタイルにきれいな花の絵が描かれています。バラ・カーネーションなど、思い思いにデザインされて、壁面を彩っています。

平成15(2003)年度卒業記念 創立130年

 飛鳥小学校の校長室前に、平成15年度卒業生の記念作品があります。平成15年度(2003年度)とありますので、平成3年(1991年)4月から平成4年(1992年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 1人1枚ずつ片面には漢字、もう片面には果物が彫刻されています。漢字は「正」「翔」などで、果物は「リンゴ」「キウイ」などです。自分の好きな漢字や果物を決めて制作したのではないかと思います。

平成14(2002)年度卒業記念 創立129年

 飛鳥小学校の体育館の西側に、平成14年度卒業生の記念作品があります。平成14年度(2002年度)とありますので、平成2年(1990年)4月から平成3年(1991年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 テーマは「夢の街 奈良」で、自分たちが大人になったときの未来を描いていると思います。みんな笑顔で楽しそうに生活をしています。この作品が完成して20年になります。今、この描いていたた未来になっていますか?

平成13(2001)年度卒業記念 創立128年

 飛鳥小学校南館1階壁面に、平成13年度卒業生の記念作品があります。平成13年度(2001年度)とありますので、平成元年(1989年)4月から平成2年(1990年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 メッセージは「勇気、希望、忍耐、あふれる飛鳥小学校」です。正門やや北西から本校西館を見た様子です。タイル1枚1枚に書かれた絵が組み合わさり、1つの大きな絵となっています。

平成13(2001)年11月 寄贈 創立128年

 飛鳥小学校の校長室に、鶴と蓮の絵が飾られています。この絵は、平成13年(2001年)11月に、中国の西安市の黄河小学(日本でいえば小学校)の12歳の方から贈られたすばらしいものです。


 中国では、鶴は昔から長寿の象徴そして、蓮の花は平穏を意味する、共に縁起のよいものだそうです。ちなみに、西安市はかっては長安と言われ中国の都のあった場所です。奈良もかって都があった場所ですから、その縁で奈良市と西安市は友好都市を提携しています。

平成12(2000)年度卒業記念 創立127年

 飛鳥小学校南館児童昇降口壁面に、平成12年度卒業生の記念作品があります。平成12年度(2000年度)とありますので、昭和63年(1988年)4月から平成元年(1989年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 鳥の彫刻を1枚1枚の正方形の板に彫っています。キツツキ・ハト・カラスなど、いろんな鳥が彫られています。未来への飛躍を意識しての作品と思われます。

平成11(1999)年度卒業記念 創立126年

 飛鳥小学校昇降口などに、平成11年度卒業生の記念作品があります。平成11年度(1999年度)とありますので、昭和62年(1987年)4月から昭和63年(1988年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 この卒業記念は3つありました。北館昇降口は星座、西館中央正面玄関は動物、校長室は魚がデザインされた彫刻になっています。

平成10(1998)年度卒業記念 創立125年

 飛鳥小学校ホール(体育館)入口前壁面に、平成10年度卒業生の記念作品があります。平成10年度(1998年度)とありますので、昭和61年(1986年)4月から昭和62年(1987年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 1人1枚ずついろんな植物が彫刻されています。藤・チューリップ・ひまわりなど、いろとりどりの花が咲いています。

平成8(1996)年度卒業記念 創立123年

 飛鳥小学校の本館(中央の校舎)の南西に、平成8年卒業記念と上部に貼られている、周囲に彫刻をあしらった移動式の掲示板があります。平成8年度(1996年度)とありますので、昭和59年(1984年)4月から昭和60年(1985年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 コアラ・ライオン・鹿・イルカなど、1人1つずつ正方形の板に動物が彫られています。1人1枚ずつ思いをこめて制作されたものであることが伝わってきます。

平成8(1996)年10月24日寄贈 達磨大師の一刀彫 創立123年

 奈良を代表する一刀彫の植田 東園(大正元[1912]年~平成10[1998]年)様より、達磨大師の一刀彫像を、平成8年(1996年)に寄贈いただいています。


 寄贈いただいている植田 東園様は、奈良の一刀彫の方として、非常に有名な方で、その志を奈良一刀彫の方が受け継がれて、現在も活動されています。こんなにもすばらしい作品が、本校の校長室にさりげなく飾られています。ありがたいことです。

平成7(1995)年度卒業記念 創立122年

 飛鳥小学校の南館昇降口(現在2~5年生が使用しています)に、平成7年卒業記念と上部に貼られている、卒業生の記念作品があります。平成7年度(1995年度)とありますので、昭和58年(1983年)4月から昭和59年(1984年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 色の違うタイルを1枚1枚貼りつけたちぎり絵のような作品です。この作品の下には、「友情・協力・平和」と書かれています。

平成6(1994)年度卒業記念 創立121年

 飛鳥小学校の西館南に、平成6年卒業記念と上部に貼られている、卒業生の記念作品があります。平成6年度(1994年度)とありますので、昭和57年(1982年)4月から昭和58年(1983年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 きれいなステンドグラスで、海の中の独創的な生き物などがデザインされています。スイミーのような小さな魚が集まって大きな魚に見えるものや、紅茶や洋食など、きれいな模様が描かれています。

平成5(1993)年度卒業記念 創立120年

 飛鳥小学校の体育館南に、平成5年卒業記念「なつかしい講堂」と下部に貼られている、卒業生の記念作品があります。平成5年度(1993年度)とありますので、昭和56年(1981年)4月から昭和57年(1982年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 平成5年(1993年)に、本校の講堂が解体され、年度末に120周年記念式典と、講堂兼体育館の竣工総合式典が挙行されています。 

平成5(1993)年度 創立120周年

 飛鳥小学校が、平成5(1993)年度に、120周年を記念して撮影した航空写真です。運動場には、児童の人文字で「はばたけ21世紀」のメッセージと、飛鳥小学校の校章がつくられています。


 当時の校舎や、周囲の様子も知ることができます。この年に、講堂兼体育館が新しくなりました。この写真は、飛鳥ホールができて直後だと思われます。

平成5(1993)年度卒業生寄贈 おやこブロンズ像 創立120年

 飛鳥小学校の西館中央正面玄関裏に、平成5年卒業生寄贈「おやこ」と下部に貼られているブロンズ像があります。平成5年度(1993年度)とありますので、昭和56年(1981年)4月から昭和57年(1982年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 おやこの愛情を示している作品です。来賓の皆様がお帰りになる際、ご覧いただいています。本校児童を、この像のように愛情をもって育てていきます。

平成4(1992)年度卒業記念 創立119年

 飛鳥小学校の西館の南側に、平成4年度卒業生の記念作品があります。平成4年度(1992年度)とありますので、昭和55年(1980年)4月から昭和56年(1981年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 銅板に立体的に、校舎や児童の様子が彫られて表現されています。当時の学校の様子を感じることができます。

平成3(1991)年度卒業記念 創立118年

 飛鳥小学校の体育館の南側に、平成3年度卒業生の記念作品があります。平成3年度(1991年度)とありますので、昭和54年(1979年)4月から昭和55年(1980年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 1人1枚ずつ彫刻で彫っていき、それをつなぎ合わせて、本校の校歌となっています。ひらがな1文字1文字が丁寧につくられています。

昭和63(1988)年度卒業記念 創立115年

 飛鳥小学校の本館南西側に、昭和63年度卒業生の記念作品があります。昭和63年度(1988年度)とありますので、昭和51年(1976年)4月から昭和52年(1977年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 たくさんの天女が、東大寺大仏殿らしき建物に集まってきています。背景には、若草山や春日原生林をのぞむことができます。

昭和62(1987)年度卒業記念 創立114年

 飛鳥小学校の本館西側に、昭和62年度卒業生の記念作品があります。昭和62年度(1987年度)とありますので、昭和50年(1975年)4月から昭和51年(1976年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 「シルクロード」をテーマにして、銅板を彫刻しています。ちなみに「なら・シルクロード博覧会」が行われたのは、昭和63年(1988年)4月23日から10月23日までです。この卒業記念が制作された直後です。

昭和61(1986)年度卒業記念 創立113年

 飛鳥小学校の本館西館北東外壁に、昭和61年度卒業生の記念作品があります。昭和61年度(1986年度)とありますので、昭和49年(1974年)4月から昭和50年(1975年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 下に書かれているメッセージは「飛躍」です。立体的なタイルが組み合わされて、児童の躍動的な様子が表現されています。

昭和61(1986)年度 第45回 全国教育美術展 学校賞  創立113年

 飛鳥小学校の校長室に、昭和61年(1986年)に表彰いただいた「第45回 全国教育美術展 学校賞」の表彰盾が展示しています。


 この全国教育美術展は、大正11年(1922年)に全国図画展として始まっています。国内で最も伝統のある子どもの絵の美術展として、親しまれているそうです。当時の努力の跡が感じられます。

昭和59(1984)年度卒業記念 創立111年

 飛鳥小学校の体育館西側に、昭和59年度卒業生の記念作品があります。昭和59年度(1984年度)とありますので、昭和47年(1972年)4月から昭和48年(1973年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に制作したものだと思います。


 メッセージは「駆けよバンビ」です。ディズニーのバンビの映画が公開されたのは、昭和26年(1951年)です。元気な子ども達の様子がバンビのように躍動している様子が立体的に表現されています。

昭和59(1984)年寄贈 日本丸模型 創立111年

 飛鳥小学校西館中央の正面玄関入ってすぐに、日本丸の模型があります。これは、昭和7年(1932年)に本校を卒業された方から、昭和59年(1984年)に寄贈されたものです。


 細部まで精巧につくられたすばらしい作品です。どれだけの制作時間がかかったのでしょうか。このように卒業しても、卒業した小学校を大切にしていただけていること、本当にありがたいことです。

昭和53(1978)年卒業記念 方位を表す碑 創立105年

 飛鳥小学校北館昇降口南東付近に、方位を表す碑があります。この碑の下には、昭和53年度(1978年度)卒業記念とありますので、昭和41年(1966年)4月から昭和42年(1967年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に寄贈いただいたものだと思います。


 この付近は、北館が新築されるまでは、「飛鳥の庭」として、こう少し広い空間があったようです。北館新築により、整備され周辺はとてもきれいになっています。この碑を見ると、本校の校舎は東西南北の位置に合わせて建設されたことが、よく分かります。

昭和50(1975)年卒業記念 小鹿をもった少女像 創立102年

 飛鳥小学校西館中央正面玄関を入るとすぐに、小鹿をかかえた少女像があります。この像の下には、昭和50年度(1975年度)卒業記念とありますので、昭和38年(1963年)4月から昭和39年(1964年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に寄贈いただいたものだと思います。


 本校に来校された来賓の方が、まず目にするのは、この少女像です。奈良を象徴する鹿と共に、お客様を迎えてくださっています。

昭和49(1974)年 授業の様子 創立101年

 昭和49(1974)年当時の飛鳥小学校の教室での授業の様子です。今から約50年前の学校の一般的な風景です。


 テレビは昔の懐かしいブラウン管でのテレビです。現在の飛鳥っ子同様、先生の話を聞いて、まじめに一生懸命に授業に取り組んでいる様子が感じられます。また、黒板の前にはOHP(オーバーヘッドプロジェクト)が置かれています。

昭和48(1973)卒業記念 創立100周年

 飛鳥小学校西館中央正面玄関を入るとすぐに、小鹿をかかえた少女像の後ろに鷹や松の木がデザインされたすりガラスがあります。このガラスの下には、昭和48年度(1973年度)卒業記念とありますので、昭和36年(1961年)4月から昭和37年(1962年)3月の間が誕生日の方が、本校を卒業される際に寄贈いただいたものだと思います。


 本校がちょうど100周年を迎えた時の卒業生の方々から寄贈いただいたものです。本校の歴史を感じます。

昭和49(1974)年3月9日 飛鳥小学校100周年記念事業

 飛鳥小学校北館昇降口南東付近に、創立100周年記念事業を記録した石碑があります。本校の創立100周年になるのは昭和48年度(1973年度)になります。その年度末の昭和49年(1974年)3月9日に、盛大な100周年事業が行われていたことが、記録されています。石碑に刻まれている文章の一部を掲載します。


「本校は、明治6年(1873年)7月 中院町極楽院に研精舎として発足した。(中略)明治33年(1900年)11月 現在地に移る。(中略)この年 学校規模は37学級 児童数1479名 教職員54名である。飛鳥教育の一層の伸展と児童の幸福を願い これを建てる。」


 今から約50年前、飛鳥小学校の全校児童数は、現在の約3倍でした。そして、この石碑から、当時の活気が偲ばれますし、あらためて地域から大切にされていることを感じます。ちなみに、この100周年事業が行われた時は、昭和36年(1961年)4月から昭和43年(1968年)3月の間が誕生日の方が在籍されていました。 

昭和30(1955)年 飛鳥小学校の航空写真 創立82年

 昭和30(1955)年の飛鳥小学校全景を上空から撮影した航空写真です。校舎はすべて木造と、現在との校舎の違いがとく分かります。


 運動場には、児童の人文字で「アスカ」と書かれています。今から約70年前の貴重な写真です。当時の様子がしのばれます。

昭和26(1951)年11月 二宮金次郎石像 創立78年

 飛鳥小学校体育館南に、二宮金次郎の石像があります。この像の横には、昭和26年(1951年)11月天皇陛下行幸と刻まれていますので、その際に作成されたものと思われます。


 ちなみに、二宮金次郎像は、戦前多くの小学校に銅像が建てられたそうですが、第二次世界大戦中に金属が不足したことから多くの銅像が壊されたそうです。戦後、二宮金次郎像は石像として建てられた小学校があるとのことです。

昭和26(1951)年 水泳の授業の様子 創立78年

 昭和26(1951)年のプール開きの様子です。プールの周囲には、たくさんの保護者の方が、子ども達の様子を見守っています。


 昭和45(1970)年までプールは西校舎付近にあったそうです。児童のプールでの水泳授業を楽しんでいる様子が伝わってきます。

昭和18(1943)年 創立70周年

 昭和18(1943)年の70周年の貴重な写真です。中央で、児童が「創立七十周年」と書かれた旗を持っています。


 運動場で旗がかかげられていることから、創立70周年の際の運動会の様子ではないかと考えられます。たくさんの子ども達や、保護者が見守っています。今から80年前の本校の校舎の様子も知ることができます。

昭和15(1940)年 創立67年

 昭和15(1940)年の飛鳥小学校の校舎の様子です。当時の木造の校舎の全体像がよく分かります。また、奥には昔の講堂の屋根の部分が見えます。


 この写真の校舎は飛鳥小学校創立10周年である明治16(1883)年に作られたものではないかと考えられます。

昭和14(1939)年 創立66年

 昭和14(1939)年に、飛鳥小学校で、相撲道場が開かれた時の様子です。相撲道場の周りのは、子どもだけでなく、たくさんの大人も詰め掛けています。校舎の窓から様子を見ている児童もいます。


 笠置山五つ島(かさぎやま いつつしま)という奈良出身の有名な関取を招いて、土俵開きを行った時の様子とのことです。当時の活気が伝わってきます。

昭和11(1936)年11月 絵画「森」 創立63年

 体育館の壁面に、昭和11年(1936年)11月吉日に、本校に寄贈された絵画が飾っています。作者は、濵田 葆光様[明治19年~昭和22年]で、絵画の題名は「森」です。濵田様は、奈良公園風景や鹿を題材とした画家で、当時高畑町割石で住んでおられました。


 今から約90年前の奈良公園の様子がよく分かります。鹿が森の中を優雅に散歩しています。本校にふさわしい絵画です。

昭和9(1934)年以前 鼓笛隊 創立61年以前

 昭和初期の鼓笛隊の様子です。飛鳥小学校の子ども達が楽器を演奏しながら、運動場を歩いています。その様子をたくさんの人が見守っています。


 この写真の左奥にある講堂は昭和9(1934)年に台風で壊れてしまったという記録が残っていますので、この写真は、それ以前に撮影されたものです。

明治43(1910)年 旧木造校舎の柱 創立37年

 明治43年(1910年)に、本校は「第二尋常小学校」と正式名称を変更しました。それ以来、通称「二小」と呼ばれています。その当時の木造校舎の柱の一部です。


 木彫りのマークは、飛鳥小学校が「第二小学校」と言われたころの校章になります。桜の花びらは、奈良市章をかたどっています。現在、本校の中校舎三階廊下に、この柱は置かれて展示されています。当時の飛鳥小学校の情景が目に浮かびます。

明治31(1898)年 4月30日撮影 当時の本校の様子 創立25年

 明治31年(1898年)4月30日、飛鳥尋常小学校撮影と書かれた写真が校長室に飾られています。今から120年以上前の写真ですね。


 これから、出征に行く際の様子でしょうか。当時の状況が偲ばれます。みなさんが産まれるかなり前の貴重な写真と思われます。この当時の小学校は、もちろん木造です。


 本校創立25年目の写真です。

明治27(1894)年以前 鹿の一刀彫 創立21年以前

 一刀彫奈良人形中興の祖と言われた森川 杜園様より寄贈された鹿の木像が、本校校長室に飾られています。制作年は、残念ながら不明なのですが、森川 杜園様は江戸時代の文政3年(1820年)に生まれて明治27年(1894年)にお亡くなりになられた方ですので、明治27年(1894年)よりも前の制作となります。


 ですから、飛鳥小学校が誕生してすぐの作品だと思われます。校長室で、この飛鳥小学校をずっと見守ってくださっていたと思えば、感慨深いものがあります。

奈良県立図書情報館内のデータに飛鳥小学校の過去の貴重な写真がありました。